2015年1月17日土曜日

ZX-2(新型ウォークマン)を早速視聴してきた

































ZX-2が先日より先行視聴が開始となっていたためSONY銀座本社へ行って参りました。
















お値段12万円前後・・・・高い!!!
















本当はfitearのAyaを視聴しに行った帰り道、秋葉原駅でTwitterを見ていると昨日から「ZX-2の視聴が開始」という文字・・・これは・・・・行くしかない。というわけで総武線から山手線に乗り換えたのち、銀座SONYショールームに行って参りました。まずはお写真なんぞ踏まえつつ解説をゆっくりしていこうと思います。このブログのこの記事を見ている人にはポータブルオーディオに詳しくない人も多いと思う。ここで私なりに分かりやすくZX-2のデメリットを書き連ねてみよう。


まずはざっくり総評











正直おまかせチャネルとかいうのも新しいBlue-toothの機能もよくわからなかった
切っていい機能だと思う。正直「謎」需要である。あと動画再生機能は必要なのだろうか、多分PV信者でない限り不要である。ちゃんとマーケティングしたほうがいいと思う。




まったく同じ音源をAK240に入れていたのでそれとも比較してみた。いい意味でも悪い意味でもウォークマンの音ではない、というのが率直な感想である。敬虔なるSONY信者には理解し難いかもしれないが事実である。音自体の厚み(特にヴォーカルにかかる謎の圧)はZX-1に比べましているためこれを"いい音"と解釈する方も多いだろうが個人的にはこんなもんはいい音でも悪い音でもない。まず10万円台で勝負するならAK120の圧勝であろう。操作性を加味するのであればAK100Ⅱの方が優勢かもしれないが音だけなら間違い無くAK120の方がしっかり音を出している。


(花澤香菜ハイレゾ音源「25」より『25 Hours a Day』で比較検証)

比較対象DAP AK240 

イヤホン Fitear Private222

ケーブル AL-APOLLO



機能性
正直機能性はかなり高いと思う。まずは極画面からのプレイリスト作成や管理、楽曲検索機能などはかなり評価されて良いと思う。本機よりmicroSDXCにも対応しZX-1にはなかった拡張性も追加されている。さらには通知と楽曲のボリュームの音量を別々に設定可能、サイドのボタンはさらに押しやすく、バッテリー持ちもよくなって.....となっている。ではここでデメリットを考察してみよう。まずボリュームにバグ(仕様?)を見つけた。メインのボリュームを上げた状態で通知ボリュームを0にし少しでもあげると爆音がなる。もう一度言う、爆音がなる。もし今後視聴する機会がある方(特にイヤモニを使う方)には是非気をつけてほしい。次にバッテリー持ちの向上とあるがバッテリー持ちは向上していない、主にはバッテリーが大きくなったのである。なんかもう・・・"バッテリーを節約できないならバッテリーを大きくしようよ!!"・・・みたいな、そんな学生のノリである。さらにボタンが押しやすくなったのはいいが本体そのものが大きくなったせいか手を広げて握る必要がありボタン(計6程度?)をつい押しそうになる。少しでも押すと早送り、一時停止のオンパレードであった。



音質
"ざっくり総評"にも記載した通りウォークマン離れした音ではある。ZX-1と比べると迫力が増しているがこれは本来音が持っている迫力ではなく人工的な迫力でありそこに音の質感を感じることは一切なかった。さらに言えば無音時のホワイトノイズが地味に気になる。これに12万??いやいや、Ak120にポタアン(ピッコロあたり)かました方がいい音ですよ・・・。



SONYの企みを推測(..け、消される!!)
 SONYは正直ZX-2,かなり能力を出し惜しみしていると思うのが正直なところだ。直営音源配信サイトのmoraでDSD配信をすると謳っておきながらDSDの再生はできてもDSDのネイティブ再生には対応していないのがこのZX-2君である。正直な話をすればDSDのネイティブ再生と変換再生(ZX-2の再生方法)の差は天と地との差がある。バッテリーをここまで拡張しておきながらDSDノンネイティブって・・・と思ったユーザー層も多いことだろう。確かにDSDネイティブなら音がいいのか?と聞かれればそうではない、がネイティブ再生できなければそもそも論外ではないだろうか。



そしておそらくSONYは次かその次のウォークマンで次世代DSDである11.2MHzにも対応したウォークマンを展開するだろう。そういやってどんどん他のメーカーに遅れをとっているというのが実情だ。いや、すでにSONY社内にウォークマン以外にDSDがネイティブで再生できるポータブル機材が存在しているにも関わらず技術を出し惜しみしているのだろう、はっきり言って潰れる前にさっさと全部出したほうがいいと私は思う。



DSDは確かにハイレゾに匹敵し場合によってはハイレゾすら霞むほどの超越した音質を誇るものも多い、が変換再生にはノイズが付きまとう。幸い、AK120に見られるDSD変換再生によるもたつきはZX-2には見られなかったがそれを考慮してもやはり購入に踏み切るには至れないというのが正直な見解だ。また数年後に時代遅れの新機能(!?)を搭載した最上位機種がウォークマンの値段を更新する、その現実に耐えられる生粋のSONYっ子だけが買えばいいウォークマン、それがZX-2なのではないだろうか。
 ハイレゾなんて正直100均のイヤホンだろうが再生できるにも関わらずまるで「ハイレゾ対応」でなければ再生できないと錯覚させるような質とレベルの低いマーケティングを行って自社の株を下げているようなSONYに今後人々をまたCDウォークマンの頃のように引きずり込むような事ができる物を作り上げられるのだろうか、個人的に気になる次第である。

(Ayaの感想はまた後日)

またのちほど