2014年7月30日水曜日

GARNiDELiA「grilletto」最速レビュー



















日付変更線またいだ事でフラゲしたGARNiDELiA最新シングル「grilletto」のレビューをしたいと思います。

アニメのOPになっていますね。









(なぜかPVでEQが切り替わる、曲にそういった仕様はなし)


水橋舞としてでなくMariaとして歌うのは彼女のどういった考えの元の行動なのでしょうか。

このPVを見た瞬間に浮かんだのは川田まみのSee visionsのPV







白と黒は美術学的には無彩色にあたりますね。


ピカソのゲルニカのように白と黒のみで絵画を再現し、暗闇の中での空襲を表現した作品も現存していますがそういったところからくるインスピレーションを応用させた映像作品の様に感じます。








白が抑止、悪が欲望。

本作ではタイトル("grilletto" 意味:トリガー制御)からわかるように現状を打開するための手段としての欲望を自己の中で正当化し、欲望を放つ(トリガー制御を壊して欲望をかなえる)という自己欲求の実現について歌われています。

欲望には生来的欲求、社会的欲求が存在しますが本作の欲求はどちらにあたるのでしょうか。

他者に認められたいという欲望は一見生来的欲求の様にも思われます。ここで示す"君”という表現からも他者に認められたいという欲望の対象は他者であると推測できますね。

ですが私たちをとりまく存在に社会という存在があります。他者と自分の間に存在する障壁の様な存在ですね。こういった障壁の事ですね。社会に存在する欲求である以上は社会的欲求であるという捉え方もできます。

"誰にもまねできない 本当の愛で"

”永遠なんてありえない”

"軌道を描いてく"

生きている以上愛し愛されたいという欲望は存在します。

たった一度の人生、自分が愛された跡を残すためにも欲望実現を行う必要があるという訴えなのでしょうか。

白が棒立ちする中で黒が自由に振る舞う姿はまるで飼い犬を野良猫が揶揄う構図そのものの様にも感じます。

しかし最終的には同じく白も踊ります。

引き金を引き、"君”に届ける事が果たしてできたのでしょうか。


辛口レビュー

音質:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

アニソンにしては珍しくシングルで★2です。

音質としては特に入りの瞬間ながれる高音域であるにも関わらず刺さる事のないヴォーカルとヴァイオリンは曲の印象を奮い立たされます。

ヴォーカルのレベルが高くなければできない芸当ですね。

これで★1です。

しかし今ひとつ刺さりとまるみの見え隠れ、単調の歌詞のリピートの繰り返しで退屈さすら感じます。

ラストパートは少し工夫し、せっかくのヴォーカルを生かせる工夫をした方がいい様にも思います。

全体的な音質は女性ヴォーカル、SEを絡めながらも音質を下げ耳への負担の少ない音と成っています。

しかしSEがかなり曇りがちというか死んでいます。

それから中盤のヴォーカルエフェクト("立った一度きりの人生で〜")の部分、いりますか?笑

せっかくのヴォーカルが死んでしまいます・・・・。


そんな結果、★2とさせていただきました。

アニソンSingleにしては健闘されたのではないでしょうか?今後に期待しています。

ワンマンライブに行かれる方は頑張って来ださい。

またのちほど




















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